波紋を呼んでいる『CCS』とはなにか?【北海道地震】
昨日(2/21)21時22分頃に北海道で胆振地方中東部を震源とする最大震度6弱の地震が発生しました。被災された方々にはお見舞いを申し上げます。
余震の可能性もあり、まだまだ予断を許さない状況が続くと思いますが、くれぐれも気を付けてください。
今回の記事では、地震との関連性を疑われている「CCSとはなにか」をご紹介します。
発生直後に鳩山由紀夫元首相がTwitter内に書き込んだ内容が波紋を呼び、この『CCS』という言葉を知った方も多いかと思います。
そのツイートがこちら↓
先ほど北海道厚真町の地震は苫小牧での炭酸ガスの地中貯留実験CCSによるものではないかと書いたばかりの本日、再び厚真町を震源とする震度6の地震が起きてしまった。被災された方々にお見舞いを申し上げると同時に、本来地震に殆ど見舞われなかった地域だけに、CCSによる人災と呼ばざるを得ない。
— 鳩山由紀夫 (@hatoyamayukio) 2019年2月21日
本記事では、その内容と対策をお伝えしていきます。
本記事の内容
◆ なぜ地震との関連性が疑われているのか
◆ いま、私たちができること
この記事を書いている僕は、大阪在住で昨年の大阪北部地震を経験しました。
その時から『地震』というキーワードには非常に敏感になっています。
そこで今回のテーマは、「話題のCCSとはなにか?地震との関連性は?」です。
では早速見ていきましょう。
「CCS」とはなにか?
鳩山元首相のTwitterでの発言をきっかけに、急に世間に広がった『CCS』の言葉。
みなさんはご存知でしたでしょうか。
端的に言うと、CO2の早期大規模削減が期待できる地球温暖化対策です。
実は日本だけでなく世界各国で実施されていて、地球環境を考える現代においてトレンドとなっている技術なんです。
工場や発電所などから発生するCO2を大気放散する前に回収し、地中貯留に適した地層まで運び、長期間にわたり安定的に貯留する技術。
「地球温暖化の原因となっているCO2を削減したい。」
↓
「大気中に排出する前に地中に埋めてしまおう。」
ということです。
なぜ地震との関連性が疑われているのか
ではどうして『CCS』という地球温暖化対策の施策が今回の地震と関連していると波紋を呼んでいるのか。
きっかけは鳩山元首相のツイートですが、その根拠はさまざまな研究結果はあるものの今回は過去の事実だけを紹介します。
◆ 新潟県中越地震(2004年10月)
◆ 新潟県中越地震(2007年7月)
⇒2003年から1年半長岡市内にて1万トンのCO2をCCSの予備試験として圧入
◆ 北海道 胆振地方地震(2018年9月)
◆ 北海道 胆振地方地震(2019年2月)
⇒2018年から現在胆振地方にてCO2を圧入開始
うーん。
僕は専門家ではないので、正直その関連性の詳細まではわかりません。
ただ時期と場所だけを単純に照らし合わせると何かしらの関連性がありそうな気もしますね。
無責任なことは言えないので、こちらは上記の事実だけお伝えします。
いま、私たちができること
結論、さまざまなメディアの情報を鵜呑みにするのではなく自分の頭で考えることです。
実は今回の『CCSと地震の関連性』については石田昭さんという有名な地震学者の方が以前から警告していました。
それにも関わらずテレビやネットで正式に取り上げられたことはほぼないみたいです。
ちなみにこちらの『CCS』、東京や大阪、名古屋などの工業地帯でも実施が検討されているみたいですね。
なんだか昔から言われている「首都直下型地震」「東南海トラフ大地震」が現実味を帯びてきてこわいですね。
このことからもいろんな情報を自分で集めて自分で考えること。
これがいま、私たちにできること。
またそれを発信していくことが大事です。
波紋を呼んだ鳩山元首相のツイートですが、結果的には多くの方が『CCS』について知り、考えるきっかけになったので、個人的にはよかったのかなと思います。
北海道にお住まいの方は、まわりの方と協力し合って引き続き十分に気を付けてお過ごしください。
余震の影響で停電!なんてことも十分に考えられます。
1日でも早くすべてが元通りに復旧することを祈っています。
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